転換期のアジア経営とデジタライゼーション

今、世界経済に暗雲を広げる米中対立は単純な貿易摩擦ではなく、米中の覇権闘争、「米中冷戦」といってよい。そのなかで、「世界の工場」中国からASEANはじめアジア全域に工場流出が加速、生産拠点の再配置によってアジア経済は地殻変動を起こしつつある。アジアに広く展開して来た日本企業にとって事業構造を刷新する好機であり、その最大の武器となるのはデジタライゼーションである。

亜細亜大学 都市創造学部 教授

後藤 康浩